皆様、お疲れ様です。
フリーランスイラストレーターの宮師です。
いつもお世話になっております。
最近、ありがたいことにご依頼がどんどん増えてきており、とても充実した日々を送っています。
どれだけ増えているかというと、
2020年10月のご依頼(有償)が3件だったのに対して
2021年10月のご依頼(有償)は約45件にまで増えました。
そう思い、振り返ってみたところ
実は2020年8月にイラストを始めて2ヶ月後には有償での受付でもご依頼があり、それから依頼が止んでいないことに気がつきました。
そんな私が実践してきたことをお伝えしていこうと思います。
イラストを投稿し始めたきっかけ
イラストを始めるきっかけ
イラストを始めたきっかけはうつ病でした。
私のことを調べてくださっている方は既に知っている方も多いかと思います。
私は新入社員として入社した会社で4年在籍しましたが、3年目冬にうつ病で休職に入り、パートとして復帰後も4年目の冬に退職しております。
その休職期間に始めたのがイラストでした。
・何か達成感を味わいたい。
・とりあえず何かしたい。
・手軽に始められるものが良い。
ということで、始めたのがイラストでした。
まずはヤフオクでiPad Proを探し、2016年版9.6インチのiPad Proを3万円程度で入手しました。
そこから、たくさんのイラストレーターさんのインスタやYouTubeをみて、デジタルイラストについて学び、毎日絵を描きました。
簡単なイラストばかり描いていましたので、手軽に感じられる達成感にハマってしまいました。
2日目からインスタグラムに投稿を開始
iPadが届いて2日目からイラストをインスタグラムに投稿を始めました。
行動力が凄すぎます。
この頃はおそらく少し躁状態でした。
特に評価は求めず、ただ私の達成感の一環として、インスタグラムに投稿するまでが、イラスト制作の流れになっていました。
※現在は評価を気にしてしまっています。
ご依頼をいただくまでの流れ
イラストを始めて約1ヶ月
イラストを始めて約1ヶ月後、「イラストを描いて欲しい」と学生さんからの依頼がありました。
当時の私はとても嬉しかったのを覚えています。
その一言がきっかけで、「無償」での依頼を受け付け始めました。
無償だった理由は、
・無償でいいと思っていた
・練習になるし、題材を与えてもらえてラッキー
そんな感じでした。
無償での依頼は宣伝もしました。
有料で広告を使わなくても、無償であればお客様がある程度寄ってきます。
無償で描いてほしいという方はたくさんいると思います。
インスタグラムの投稿やストーリーズで、無料でご依頼受付中の旨を投稿しました。
すると、依頼してくださった学生さんが校内で広めてくださったり、インスタグラムで投稿してくださったりで、どんどん依頼が舞い込んできました。
イラストを始めて1ヶ月で既に20件のご依頼がありました。
無償ですが。
有償にした経緯
イラストのご依頼を有償にした経緯は、
・もっと勉強して、ちゃんとご依頼を受けたいと思うようになった
・修正依頼も多く、対応が大変になったこともあった
・ぶっちゃけ。。。対応の悪いお客様もいてうつ病がひどくなった時期もあった
・当時の私では対応しきれないくらいに依頼が溢れた
などなど。
無償でのご依頼はメリットもありデメリットももちろんありました。
しかし、無償でご依頼を受けたことにより、本格的にお仕事にする前に練習ができてよかったとも思っています。
例えば、
・お客様が何が心配で、どんなことを求めているのかがなんとなく分かった
※これは現在も課題ではある
・修正の対応の仕方を自分の中である程度確立できた
・お互いにとってストレスになることがなんなのか、ある程度理解できた
などが挙げられます。
お客様が何が心配なのか、そしてお互いにとって、またはそれぞれにとってのストレスは何なのかがわかると、あらかじめ文章にして「利用規約」や「ご依頼の流れ」などとして伝えておくことで防ぐこともできます。
私はうつ病で、現在も薬を飲んで闘病中です。
そのため、私にとってもストレスが軽減できるような仕組みを作っています。
私のホームページを見ていただくと、余計なのでは?と思うくらいにいろんなことを記しています。
いつかQ&Aとかも作りたいなと思っています。
有償にする上で始めたこと
イラストのご依頼を有償で受け付けるために始めたこと、現在もしていることをお伝えしていきます。
料金の設定
まず初めに、料金の設定をしました。
料金を設定するための基準は、「時間」と「精神的な負担」です。
正直に話します。
私はストレスに弱いです。
そのため、料金の設定には自分の精神的な負担もしっかりと見積もっています。
最初はそこまで見積もってはいませんでしたが、現在はそうです。
設定方法
無償でイラストのご依頼を受けたことにより、イラストにどれだけの時間がかかるのか、だいたいわかるようになります。
よくある話ですが、時給いくらほしいのか自分で考えて、制作にかかる時間と掛け合わせて料金を設定する方法があります。
もしくは、1ヶ月にほしい収入から、月の依頼量を割り出して1件あたりの料金を設定するという高度な方法もあります。
この当時は訂正の時間や、諸々の手間など考えていませんでしたので、時給は1,000円に設定。
ですが、当時はこの料金にしてよかったと思っています。
というのも、当時は(現在も)知名度もなく絵もそこまで上手というわけではなかったので、安く設定したことで、気軽に依頼をしてもらいやすかったかな?と思います。
最初から料金を上げすぎると絵に自信がないとなかなか難しいのではないでしょうか。。。
料金は徐々に自分の理想に上げていくとして、まずは依頼をしてもらいやすい料金の設定をしておくのが安全かと思います。
ご依頼の流れの設定
ご依頼の流れも大切です。
お客様も自分も、ご依頼の流れが定まっていないと不安になります。
・どのタイミングなら修正の依頼が可能なのか
・どのタイミングの修正なら有料になってくるのか
・完了はいつなのか
・次は何を待てば良いのか
といったことがお客様の不安材料になってくるのではないかと思います。
自分にとっての流れのテンプレートを定めると同時にお客様にとっての安心材料を提供しましょう。
HPの作成
BASE編
すぐに依頼してもらいたかったため、すぐに作成できる「BASE」でHP、ECサイトを作成しました。
BASEを利用した理由
・無料
・支払いの管理等ができる
・手軽
といったところが挙げられます。
1日でサイトが完成しました。
サイトを作成するためにも、最初に料金設定を考えておくと、サイトの作成もスムーズです。
そして、なんといっても支払い機能があるのがとっても楽でした。
です。笑
企業様には本名も明かして、銀行振り込みをお願いしておりますが、ペンネームで発信しているので本名を銀行振り込みによって明かすのもなんだかなぁ・・・
というのがありました。
また、お客様にとっても銀行振り込みは手間のかかるという方も多いかと思います。
BASEの支払い機能は、銀行振り込みだけではなく、クレジットやコンビニ決済など幅広く対応しているため、お客様もすぐにお支払いに対応してくださいます。
また、BASEを挟むことにより、納品してから私に入金されるというシステムがお客様にとっても私にとっても安心の機能なのではないでしょうか?
※お客様にとっては前払いということに変わりはありませんが、キャンセルやトラブルが万が一あった際の対応もできるので、そういった意味では安心です。
なので、決済機能はいまだにBASEを利用しております。
WordPress編
BASEでのサイトを運営し、お客様からのご依頼を受けながらも、別でHPの作成を進めていました。
それが、ワードプレスでのHP制作です。
サーバーを取得して、ワードプレスのアカウントも作成して、ページの構成も1から考えて・・・
と手間はかかりますが、HPの制作には拘っていました。
理由は
・HPの構成を柔軟にしたい
※BASEはある程度固定されている(WEB制作の知識があれば別)
・ブログを発信したい
などが挙げられます。
まずはお問い合わせのページを、一般のお客様と企業様と分けました。
そして、WEB検索で私を見つけてくださった方にも分かりやすいような構成を考えてきました。現在も考え中。
そしてそして、ブログの発信を複数したかったため、ワードプレスを使用することで、ジャンルを分けて発信することができるようになりました。
どれもBASEでは難しかったかな?と思います。
常にお客様にとってわかりやすいHPへの改善を進めてきました。
以前のHPはかなりわかりにくかったかと思いますが、依頼はありました。ありがたい。。。
HPの改善
HPの改善方法は複数あると思います。
・いろんな人のWEBサイトを見て学ぶこと
・誰かの意見を聞くこと
などなど。
私は主に、いろんな方のWEBサイトを見て影響を受けています。
どんな文言がわかりやすいかな?
などと考えながらいろんな方のサイトを拝見しています。
改善は半年に一回ほどしています。
つい最近、10月中旬ごろに依頼がパタリと止まった時があったので、またいろんな方のHPを見て学んで改善し、それからまた依頼がたくさんきました!
嬉しい!
HPの改善は、自分でHPを作成している方は特に必要事項かと思います。
分からないことも多いかとおもいますが、HPを良い方向に変えられるよう最善を尽くしましょう。
インスタグラムで受付していることを発信
次はインスタグラムで、イラストの受注をしていることを発信しました。
プロフィール欄に「イラストご依頼受付中(有償)」などといった記載をします。
そして、重要なのがWEBサイトのURLをリンクさせることを忘れないようにしましょう。
インスタグラムのほぼ毎日投稿
私を知ってもらうために、ほぼ毎日投稿をしています。
「ほぼ」とつけているのには理由があります。
うつ病で、投稿ができない日もあるからです。
無理は禁物です。無理なく程よい距離感でイラストと向き合いましょう^^
投稿のイラストの利用範囲を決める
投稿しているイラストで、ご依頼をいただいて描いたもの以外は、無償で使用していただけるようにしています。
ただし、商用利用は禁止としています。
そういった利用範囲を、インスタのストーリーズで発信し、ハイライトにまとめています。
後から誰もが確認できるようにハイライトにまとめておくことで、今でも多くの方からアイコンに使用していいか確認のご連絡がきます。
投稿のイラストを見て、
もっと要望に近い絵を描いて欲しい!
もっと自由に使いたい!
という方からご依頼に繋がることもあるので、利用範囲を決めておくことはいろんなことで役立ちます。
ストレスを無くすためのご依頼の受付方法
最初にもお話しした通り、私はストレスに弱いです。
そのため、多くのストレス軽減の措置をしています。
いくつかご紹介したいと思います。
DMからのご依頼はあまり受け付けない
初っ端からぶっ込みますが。
DMからのご依頼でいいという方は別の話ですが、私はDMからのご依頼はあまり受け付けておりません。
DMが来ても、WEBサイトに促すようにしています。
理由としては
・全員に同じことを何度も伝える必要がなくなる(料金やご依頼の流れなど)
・そもそもWEBで確認すら面倒な方は、連絡のやりとりもしっかりしてくれない方が多い
などといった理由で、DMだけの窓口はしていません。
DMでご連絡をしてくださる方の中のほとんどが、全くWEBサイトを見てくださっていません。
「料金はかかりますか?」
「料金はいくらくらいですか?」
「どのくらいの期間かかりますか?」
「イラスト描いてください!」
中にはその後しっかり対応をしてくださる方もいらっしゃいますが、ほぼ9割の方が
よければWEBサイトをご参照くださいませ^^
分からないことがあればお気軽にご質問くださいませ。
などとお伝えしてもその後連絡はありません。
・確認?めんどくさい。
・料金が高いからやめておこう
・DMで教えてくれないの?
などといった理由だと思います。
そういった方は追っていません。
お問い合わせの時点でヒアリング
一般のお客様のお問い合わせは、ヒアリング形式にしています。
理由としては
・どんなことを伝えれば良いか分からない人でも伝えられるようになっている
・手間が省ける
・お問い合わせが来た時点で見積書の作成ができる
・料金表を見ていない人でもオプションがわかる
などが挙げられます。
まず、お客様は「イラストのご依頼が初めて」という方が多いかと思います。
そんな中で、イラストの依頼のお問い合わせが文章で伝える形式だと、何をどう伝えれば良いか分からないという方も多いのではないでしょうか?
また、こちらとしても何度もヒアリングを重ねて見積もりを作るまでに時間もかかります。
時間をかけるほど関係が築けて良い!
などという方もいらっしゃるかと思いますが、見積もり後も関係は築けます。が、好みに任せます。
ご自身に合ったやり方があるかと思いますので、あくまで参考にして頂ければと思います。
料金表をWEBサイトに載せる
これも賛否両論あるかと思います。
「料金が高いと思われて、依頼が来ないのではないか?」
などという心配の声もよく聞きます。
私が料金表を載せている主な理由も「ストレス軽減」に関係しています。
・DMで何度も料金について聞かれることが減る
・DMで何度も料金についてお伝えすることが不要になる
・そもそも料金を支払えない!という方からのお問い合わせが減る
自分だけではなくお客様にとってもメリットがあると思います。
デメリットはお問い合わせが減ることかもしれませんが、言葉を選ばずに言うと私は料金を支払うことができない方からのお問い合わせが減るのは手間が省けて良いことだと思っています。
あくまで「減る」です。
HPの私の動線計画の問題もあり、料金表にたどり着けない方もいらっしゃいます。
そういう方はDMをしてくださるので、料金表のページをお送りします。
利用規約について記載する
私のHPには、イラストの利用規約があります。
これは、イラストの利用範囲について、お客様みなさまに共通意識を持っていただきたい、注意していただきたい思いで記載しております。
また、違反があった場合の対応もできるので、しっかりと設定しています。
この利用規約はご依頼いただくお客様には、絶対に確認していただくようにしています。
というのも、一人一人契約書を結ぶのも手間なので、私は見積もり依頼フォームの一番最後に利用規約のURLと「同意する」「その他」の選択肢を設けています。
まとめ
長い文章にお付き合いいただきありがとうございました!
ここまで読んでくださった方は一体何名いらっしゃるのでしょうか・・・汗
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
イラストのお仕事を受けたい方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
また、こんな話を聞きたい!こんな時はどうする?など、ご質問等あればコメントもしくはインスタグラムのDMなどでご相談いただければと思います!
ご質問いただいた内容をまたブログの記事にしたいと思います!
お付き合いいただきありがとうございました!
宮師